» 2014年2月23日(日曜日)

【シンポ開催のお知らせ】 3月12日 「デジタル化のチカラ Power of Digitization―東日本大震災4年目に向けたジャーナリズムの課題と展望」

デジタル化のチカラ Power of Digitization―

東日本大震災4年目に向けたジャーナリズムの課題と展望

日時:2014年3月12日(水) 13:30〜17:00

場所:東京大学本郷キャンパス福武ホール地下2階ラーニングシアター

主催:東京大学大学院情報学環・学際情報学府 (林香里研究室・メディア研究のつどい)

後援:朝日新聞社、公益財団法人 東京大学新聞社

 

登壇者:  秋山有子(グーグル株式会社 プロダクトマーケティングマネージャー)

高田圭子(朝日新聞社デジタル編集長)+「震災1000日大槌チラシ・プロジェクト」チーム

荒川拓(東京大学大学院学際情報学府修士課程)

東根千万億(岩手日報編集局長)

モデレーター:      林香里(東京大学大学院情報学環教授)

 

お問い合わせ 「メディア研究のつどい」事務局   iii.media.studies@gmail.com

事前申し込み不要

概要:3.11から3年が過ぎ、震災に関連するさまざまな情報やデータが各所に保存・蓄積されてきました。いま、ネットを中心に、こうした膨大に蓄積されたデジタル・データをもとにニュースを発掘し、「ストーリー」を語る「データ・ジャーナリズム」の可能性が世界的に注目されています。しかし、それは伝統的な「足でかせぐ」、いわゆる「地取り」取材中心のジャーナリズムとは大きく異なり、専門家の間でも、コストや時間がかかるわりにわかりにくい、デザイナーの趣味的領域だ、企業PRだと批判する声も聞こえてきます。さらに、エンジニアと記者の緊密な協力や新しいノウハウを要するだけに、ジャーナリストの職能評価や従来の編集局組織の見直しも必要です。

このシンポジウムでは、震災データ・アーカイブをもとに実践されてきた「データ・ビジュアライゼーション」の方法、そこから生まれる「データ・ジャーナリズム」について、データ・アーカイブの実務家、全国紙の記者たちから、震災3年を経て見えてきた問題点や課題を率直に語ってもらいます。また、他方で、震災の現場にいる地元ジャーナリズムは、こうした新しい試みをどう受け止めるか、そして地元から東京のジャーナリズムに何を期待するか、地元紙の編集局長から発言をしてもらいます。パネル・ディスカッションでは、「データ・ジャーナリズム」に欠かせないデータ保存やアーカイブ構築のあり方を探りつつ、情報のデジタル化が一層進行する時代の双方向型・ビジュアル型表現のこれまでを振り返りつつ、その可能性、そしてジャーナリズムと情報産業の行方について議論を掘り下げていきます。

シンポジウムの開催にあたっては、科学研究費補助金 基盤研究(B) 「メディア産業構造変動から見る報道職とジャーナリズムの将来:東アジア国際比較研究」(課題番号 24330147)の助成を受けています。

 

タイムスケジュール:

13:00     開場

13:30〜14:00 秋山有子           震災とデジタルアーカイブ

14:00〜14:40 朝日新聞社             「震災1000日大槌チラシ・プロジェクト」の取り組み

14:40〜15:00 荒川拓                     「震災1000日大槌チラシ・プロジェクト」における大学側の取り組み

15:00〜15:30 東根千万億             地元紙による震災の記憶と継承

15:30〜15:45 休憩

15:45〜16:45 パネルディスカッション(秋山・高田・荒川・東根・林(モデレーター))

16:45〜17:00 クロージング

 

登壇者紹介

秋山有子(あきやま・ゆうこ)

グーグル株式会社プロダクトマーケティングマネージャーとして、「さがそう。」キャンペーンなど、検索製品のマーケティングを担当。東日本大震災の復興支援活動においては、デジタルアーカイブプロジェクトである「未来へのキオク」(http://www.miraikioku.com/)をはじめ、東北地方のIT底上げを目指すプログラミング講座「東北TECH道場」(http://goo.gl/du04N)を担当している。

東根千万億(あずまね・ちまお)

岩手日報社常務取締役編集局長。1952 年岩手県生まれ。早稲田大学法学部卒。76年岩手日報社入社。東京支社編集部長、本社報道部長、取締役事業局長などを経て2006年取締役編集局長。09 年6月から現職。著書に『SOSツキノワグマ』(岩手日報社)、『等しからざるを憂える。 元首相鈴木善幸回顧録』(同)、共著に『風化と闘う記者たち 忘れない平成三陸大津波』(早稲田大学出版部)。

 

荒川拓(あらかわ・たく)

東京大学大学院学際情報学府修士課程。1989年東京生まれ。東京大学教養学部文科三類、同文学部行動文化学科社会学専修過程を経て、13年4月より同大学院林香里研究室所属。公益財団法人東京大学新聞社デジタル事業部長。13年10月より、朝日新聞社との共同プロジェクト「チラシでたどる震災1000日」で、大学側のプロジェクトリーダーを務めた。

 

高田圭子(たかだ・けいこ)

1964年生まれ、大阪生まれの東京育ち。上智大学新聞学科卒業後、1987年、朝日新聞入社。新潟、宇都宮で地方支局勤務。1991年、アエラ発行室(現編集部)に、8カ月の育児休業を含め4年間在籍。1995年、電子電波メディア局企画開発セクションにてニュースサイトasahi.comの立ち上げ。社会部次長などを経て、2011年に新潟総局長。2012年、デジタル事業本部長兼ビジネス企画開発セクションマネジャー。2013年、デジタル担当補佐兼デジタル編集長。

 

林香里 (はやし・かおり)

東京大学大学院情報学環教授。ロイター通信東京支局記者、ドイツ、バンベルク大学客員研究員(フンボルト財団)を経て、現在東京大学大学院情報学環教授。公益財団法人東京大学新聞社理事長。主要編著書: 『<オンナ・コドモ>のジャーナリズム ケアの倫理とともに』岩波書店、2011年(第4回内川芳美記念マス・コミュニケーション学会賞受賞(2013年)。『テレビ報道職のワーク・ライフアンバランス 13局男女30人の聞き取り調査から』大月書店、2013年(谷岡理香と共編著)。専門: ジャーナリズム/マスメディア研究。